ミラノ・サローネ レポート
2004年4月13日から17日まで、イタリア・ミラノで恒例の家具とデザインの国際見本市『ミラノ・サローネ』が開催され、デザインの最新トレンドが発信されました。
グローエは特別ショールームでコミカルにデモンストレーション

グローエは『ミラノ・サローネ』期間中、ミラノの最も古い地区であり、多くのメーカーが展示を行う話題の倉庫街、トルタナ地区に、特別にショールームを開設。“クリエイティビティ”と“フューチャー・ビジョン”をテーマとした展示会場は、多くの来場者で賑わいました。

右図:見本市の会場以外にも街のあちこちで、展示会やショールームが開催される。

会場では、まずテイストの違う2種類のバスルームを再現した展示に出迎えられます。“機能性”を追求したバスルームでは、男女の役者が靴下をドライヤーで乾かしたり、シャワーヘッドをマイクに歌い踊るなど、バスルームで起こりうる、さまざまな行為をコミカルに表現。来場者を笑わせました。“リラクゼーション”をテーマとしたバスルームでは、ボディケアだけでなく、くつろぎの空間としてのバスルームを表現しました。

水とのかかわり”をテーマにしたデザインコンテストの優秀作品を展示
水に対する新しいアプローチは、東欧出身のデザイナーたちの展示からも見られます。グローバル企業という立場で日々、世界中のデザインに接しているグローエは、才能溢れる、しかし世界の注目を集めるチャンスに恵まれないデザイン・アイディアと出会うことは稀ではありません。そこで、『ミラノ・サローネ』というステージを、若いデザイナーたちのために提供することにしました。
グローエは3年前からウクライナのデザイナーを対象に、“水とのかかわり”をテーマにしたデザインコンテストをスポンサーしています。今回、『ミラノ・サローネ』におけるグローエのショールームに、そのコンテストの応募作品100点以上の中から選ばれた、優秀作品16点を展示いたしました。来場者は思いがけない素材や斬新なデザインに驚嘆していました。

「Ghost」Elena Kudinova さん作品
水栓金具、洗面ボウル、鏡、タオルかけなどが、使い終わると木製ケースの中へ消えてしまいます。使わないときには、木のクローゼットのように見えるしかけです。

「Economical Pack」Olga Vasilinaさん 作品
実用的かつ経済的な作品です。天井から吊るされた水栓金具は、洗面用水栓とシャワーを兼ねていて、どんな小さなスペースにもフィットするデザインになっています。

「East-West, West-East」Sergei Tynynykaさん 作品
“コントラスト”がテーマの作品。2つの対照的な洗面台のデザインから、見る人に違いを発見してほしいというのが、作者のコンセプトです。



その他の作品
受賞作のほかにも、自由な発想でデザインされた作品が展示されました。
常にデザイン分野の発展に関わり続けるために
グローエは、単にデザイン性の高さのみを追求するのではなく、デザイナーや建築家とのコラボレーションの中から生まれる、いわゆる異文化間で起こる“相互作用”が重要な要素であると考えています。『ミラノ・サローネ』での今回のイベントはその具現化だといえるでしょう。

グローエのチーフデザイナー、Andreas Enslin(右図)はこのイベント開催について、次のように語りました。「文化の違いは、常に私たちの、デザインに対する解釈に影響を及ぼします。たとえば、形状、機能性、人間工学や素材の選び方などに対してです。グローエは成長し続ける組織として、デザイン分野の最も重要な発展を、常に支援し続けることが大事です。そうした意味で、『ミラノ・サローネ』に、グローエが参加することは大変意義のあることなのです。」
「デザイナーや建築家との交流、そして『水』に対する新しいアプローチ、この2点にグローエは今年フォーカスしています。今回の『ミラノ・サローネ』で、そのコンセプトは成功しました。バスルームの提案や、東欧のデザイナーの作品は、来場者の間での活発な議論を沸き起こしていましたし、また『水』という馴染みのある対象に対して、新しい見方を喚起するきっかけとなったのではないでしょうか。」
