築80年の大正建築をリノベーション 平野由希子さんの家
緑豊かな、東京の本郷地区にひっそりと佇む大正時代の洋風建築。
この古い雰囲気を生かしてリノベーションされたのは、平野由希子さんのご自宅です。

「設備はすべてシンプルをテーマにセレクト
グローエもその流れで選びました」
キッチンとバスがこの部屋の要
「キッチンに住む」-料理研究家の平野由希子さんの住まいづくりはそんなテーマから始まりました。物件探しをしている中で出会ったのが「築80年の大正建築」をリノベーションするというプロジェクト。メゾネットの2階はまるごとキッチン。仕事からおもてなしまで、一日の大半をここで過ごします。
アーチ型の窓を残した室内は、古いヨーロッパのプチホテルのごとしです。キッチンのテーマはずばり「シンプル」。平野さんは基本的な機能がしっかりしているものだけを厳選します。
水栓金具はグローエの「ミンタ」です。ここ数年、キッチンではスパウト(吐水口)の位置が高いグースネックが人気。ミンタもスパウトがスクエアのもの、ヘッド引出しタイプなど4種が出ています。その中でももっとも基本的な機種、あえて引出しではないタイプを採用しました。
浄水器用単水栓(20119)と、ミンタ混合栓(32445)
スパウトのカーブが美しくそろうから
「立ち姿が美しい。大鍋やパスタ鍋を洗うときもぶつからない。シンプルできちんと用を満たしているものこそ、優れたプロダクトですね」(平野さん)。
オーブンや食器洗い機(ミーレ社)もコンロ(ロジェール社)もすべて同じ考えでセレクトしています。
浄水栓も最後まで悩んだ平野さん。浄水栓一体型の混合栓(32318)も検討したが、やはり「一つの器具に一つの機能」というポリシーから、単体の浄水栓に決めた。ミンタのスパウトと浄水栓の「への字」のようなカーブが美しくそろってきれい!これが平野流セレクト。
まるでパリのプチホテルのような寝室
一方、1階の寝室&バスルームは完全に「自分のため」の場所。こちらは「女性らしいけど甘すぎない」大人のデコシックがテーマです。
バスルーム用として平野さんがはじめに興味を持っていたのが「アトリオ」と「アラベスク」。同じ2ハンドルでも、モダンとレトロと違う雰囲気を持ちます。
「どちらを選ぶかは浴室全体のイメージから決めたいと思った」と言った平野さんも、最後まで悩み、土壇場でバスタブを変更。シンプルながらクラシカルな脚を効かせたバスタブが、浴室の主役になりました。その後は迷うことなくシャワー・バス混合栓はアラベスクに決定。ペデストル型洗面台の水栓もおそろいです。
SPOTLIGHT! 『アラベスク』シリーズ
「アラベスク」はグローエ製品の中でもレトロデザインの代表格。2ハンドル水栓は、今回のように「スタイル」を重視する場合に根強い人気がある。デコラティブなハンドルのデザインを共通項に、洗面、バス・シャワー水栓、壁出しバス水栓、キッチンまでバリエーションがあり、洗面単水栓やキッチン水栓などのスパウトは伸びやかできれい。もしかするとモダンの現場でも活躍できそう?


アラベスク バス・シャワー混合栓(25048)と、洗面混合栓(20704)
すっきりとシンプルな機能でまとめたキッチン。デコの要素を効かせたバスルーム。どちらも平野さんの世界観から生まれた空間ですが、その両方に対応できるのがグローエのラインナップでした。
取材・文 / 本間美紀(ライフスタイルジャーナリスト)
写真 / 工藤朋子
