アクティブ家族、それぞれのスタイルに合わせた水まわり
夫婦の趣味は大型バイクでのツーリング、長男はサッカーに夢中、祖父は地元サッカークラブの監督と毎日をアクティブに過ごしているのが、Kさんご一家です。
バイクいじりは何かと汚れますし、元気いっぱいボールを追う息子さんも毎日泥だらけ。そこで快適な暮らしのために、水まわりは型にとらわれず、自由に計画したのがK邸です。
設計を担当したカシワギ・スイ・アソシエイツの柏木穂波さんが考えたのが、「吹き抜けテラス式」のシャワーコートです。2階も越えて、空までつながる吹き抜けのコートには、大きなレインシャワーをセット。このコートが外の入り口からもつながり、サッカー帰りの息子さんが泥だらけのまま飛び込めるという仕掛けです。

オーバーヘッドシャワーは、急に冷たい水や熱い湯が出てくるのが心配、という人に紹介したいのが、Kさんのアイディア。シャワーの操作部とヘッドは、あえ て垂直にならないようずらして設置。好みの湯温と水量に調節してからシャワーを浴び始めたい、というKさんの入浴習慣に適っています。汚れた足などを洗え るように、低い位置に吐水口を設置しました。
シャワーコートは、2階の屋根まで吹き抜け。雨の日以外は、210mmレインシャワー(28368 00J)でアウトドア気分のシャワータイム。
大径ヘッドからたっぷりと降り注ぐ快適な水流には、家族全員が大満足。雨のようなシャワーを浴びながらも上を見上げると、水流の合い間に青空がチラリと見える。そんな不思議な感覚が楽しめることも。
シャワーコートの手前はバスルームです。水栓はシンプルなテンゾー サーモスタットバス・シャワー混合栓(34026 00J)。屋内のバスルーム側からもシャワーコートに視線が抜けて、機能だけではなく開放感と採光、通風も同時に実現しています。
左奥に見えるドアは、外から直接入るための入り口。

一方、1階にはバイクのガレージとつながった土間を設けています。
ここ
ではバイク仲間たちがわいわいと、土足のまま集います。簡単な飲食をしたり、バイクをいじったりしますので、ちょっと手が洗える場所が必要。ということで
設けたのがミニシンク。
大勢の人が来ることを想定して、誰でも使いやすいキッチン用のミンタを選んでいます。
ミンタ(32488 SDJ)キッチン水栓。ナチュラルな雰囲気に、ツヤ消しのスーパースチール仕上げがマッチ。
もちろんキッチンでもミンタが大活躍。オーダーキッチンショップに依頼 したというキッチンは、本物の素材感を活かしながら、余計な機能を削ぎ落としたシンプルスタイル。そこに合せたのがスパウトの曲線が美しいグースネックの ミンタ。ワークトップの肉厚なステンレス素材に、きちんと似合う存在感があります。天井からも自然光の入る、明るいオープンキッチンです。

引き出しタイプのミンタ(32447 000)と並んだ浄水栓(20119 000)とは、描くカーブがきれいに揃い、空間に美しく映えます。
こちらは1階トイレです。便器にタンクレストイレが普及して、個室内に手洗いをつける家が増えています。そこで活躍するのが、写真の自閉単水栓、コントロプレス(36173 000)です。トップのボタンを押すと吐水、そのまま自動止水してくれます。吐水時間は、施工前に7秒、15秒、30秒のうちいずれかに設定できます。
こちらは2階のトイレ。同じくコントロプレスを採用。雰囲気のがらりと異なるK邸の2箇所のトイレのいずれにも、シンプルなデザインが好相性です。
施主のKさんは、設計前にグローエのショールームを訪れ、グローエ製品の重厚感と機能美に魅せられ、そのことを柏木さんに伝えたそうです。柏木さんは、水まわりの空間性を大切にした物件であるため、美しく見えると同時に使うときに楽しめる製品ということでグローエを全面的に採用することに。
アクティブな家族がいつも清潔で快適に過ごせるよう、細やかに、かつ大胆にグローエ製品をちりばめたような住まいでした。
カシワギ・スイ・アソシエイツ プロフィール
柏木 学/1967年茨城県生まれ。'90年近畿大学卒業後、早川邦彦建築研究室などを経て'99年柏木穂波とカシワギ・スイ・アソシエイツ共同設立。
柏木穂波/1967年東京都生まれ。'90年武蔵工業大学卒業後、早川邦彦建築研究室などを経て、'99年柏木学とカシワギ・スイ・アソシエイツ共同設
立。阿佐ヶ谷美術専門学校、東京家政学院大学非常勤講師。

一級建築士事務所 カシワギ・スイ・アソシエイツ
東京都調布市多摩川3-73-1-301
TEL 042-489-1363
http://www.kashiwagi-sui.jp/
取材・文 / 本間美紀(ライフスタイルジャーナリスト)
写真 / 工藤朋子
